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ハッピーメールでのゾッとする話
昔、興味がてらにハッピーメールを利用していた時の話をします。
少し気味が悪い話なので、苦手な人は見ないほうがいいかもしれません。
大学生の時、暇つぶしがてらにハッピーメールを利用していました。
課金も特に難しくはなく、時間がある時に覗いていました。
そんなある日、ある女の子からメッセージがきました。
年下で髪が綺麗なとても可愛い子でした。こういう出会い系っていうのは、顔がいいほど業者だったりサクラだったりするのかなとは思っていましたが、日常的な会話や他愛もない会話もしていて、そんなことは思わなくなりました。
不思議と趣味が合ったり、食べ物の好き嫌いが合って、とても親近感が湧きました。 そのうち連絡先を交換してまた他愛もない会話を続け、電話も良くしていました。
やはり趣味が合い、食も合い、考え方も似ていてお互い自然に惹かれ合いました。 ある日、互いの都合が合い、食事をすることになりました。
待ち合わせ場所に着くと、その女の子がいました。
写真とは少し違って目が浮腫んでいるように思えましたが、まあ、写真と現実は少し違うことくらい分かっていました。
彼女自身も目が腫れてしまったと言っていたので、気にはしませんでした。
その日は普通にご飯を食べ、ウィンドウショッピングなどもしながら、時間になったため帰宅しました。 また、会いたいと言ってくれたのでもちろん自分も会う気満々でした。
そしてある週末、彼女の家に行った時のことでした。 初めて彼女の家に行くため、すごくわくわくしていました。 部屋は一人暮らしの女の子らしい部屋でした。 ただ、少しだけ違和感を感じました。
その違和感というのはデジャブというか、見たことあるような。
普通の女の子が置いてるような、ぬいぐるみやネックレスですが、何か違和感がある。
そして自分はあるネックレスに目がいきました。 それを見た瞬間、背筋が凍りつきました。
そのネックレスとは過去に付き合っていた彼女に自分がプレゼントしたものでした。
刻印もされていたため、間違いありません。
その子はストーカー気質でそれが耐えられなくなり、別れた相手で、なぜ、赤の他人の家にこれがあるのかパニックになりました。
恐る恐るその子に聞いてみると、何も言わず、免許証を出してきました。
それはストーカーの元カノの免許証でした。
余計パニックになりました。
その様子を見た彼女が口を開きました。
「あなたが可愛いって言った、写真の子になったんだよ」
そう言いました。自分は怖くなり、部屋を飛び出ました。
一人になり、落ち着いて考えるとやっと整理がつきました。 自分の過去を知っているから、趣味や好きな料理もわかる。
価値観も合う。整形したから目が腫れていたんだ。
改めて一人で謎解きをしたら、余計怖くなり、それ以降、彼女の連絡先は拒否しました。