5.0 点
まさかアプリで出会って結婚するとは
私は仕事は、シフト制で平日休みが多く職場もおばさんばかりでした。土日休みの友達は、合コンや街コン、飲み会など出会いを求めていろんなものに参加していました。もちろん休みを土日に合わせることも可能でしたが、大人数が苦手で人見知りの私は、そうすることを避けていました。
ある日その友達がPairsを始めたと話をしてくれました。出会い系アプリならわたしも何度か登録したこともあり、実際に会ったりもしたことがありました。私が使用していたアプリはフリーチャットのようなもので、多くが大人の関係を望む人で中には既婚者も多数いました。そのアプリは年齢確認が必要なかったため気軽に登録でき使用していましたが、手軽さ故身の危険を覚えることもありました。その友達が始めたPairsというアプリは、Facebookと連携していて年齢確認もありました。正直面倒くさいな、個人情報が漏れたりしたら…と考え、少しためらいもありました。登録する前に、友達にどんなアプリなのか中身を見させてもらいました。画面は見やすく、初めて会ったときの飲食代はどうしたい、趣味はなど相手の情報がわかりやすく整理されていました。(中には記入なしの人もいました)そして、写真も何枚か自分のページに投稿できるので相手の顔がわかるというのは、安心感がありました。
もちろん、男性側がそのように情報を開示できるのだか、ら自分の情報もある程度は記載しなければなりませんが…
いざ登録すると、ものすごい数の足跡やいいね!が届き、正直引きました。
そしてメッセージのやり取りをするには、男性側は有料会員にならなくてはならないそうです。この人いいなと思っていいね!を返したりメッセージをしても返信がない、なんてこともありました。
ものすごい数のいいね!に目を通すのは、一苦労でした。そして毎日今日のオススメとアプリ側がピックアップして教えてくれたりもしました。
その中から、4~6名厳選しいいね!を返しました。するとメッセージをくれたのは3名でした。
最初は当り障りのない会話をし、間もなくして一人の人に会ってみませんかと言われました。私は、え?まだ仕事とどこら辺に住んでるかしか話してないのに早いな…とあまりいい気はしませんでした。その時は、予定が合ったらぜひ!と返事をしましたが、どういうわけか相手から都合を言うわけでも、私の都合を聞いてくるわけでもなく会話はそこで終了しました。
そして、メッセージのやり取りが続いている二名とは、アプリを通じてお互いの趣味や仕事のこといろいろな話をしました。
一人は私より6歳上の真面目な方(Hさんとします)、もう一人は私の1つ上で友達感覚で話せる方(Sさんとします)。
その二人とLINEを交換し、そちらで連絡を取るようになりました。
Hさんは、文面からしてド真面目でした。悪い人ではないのだけれど、返信に困ることもしばしば…
Sさんは、お茶目で顔文字をたくさん使う人、人懐っこいそんな印象でした。
先にSさんと食事の予定をたて会うことに。その後、彼の仕事の事情ですぐに解散しなくてはいけなくなり、あれよあれよと次回の約束をしました。二回目も会い、そして次はどこに行こうかと自然と次回の約束の話をしていました。
Hさんとは、会ってみたいとはなかなか思えず先延ばしにしていましたが、予定をたて会ってみることに。
予想通りとっても真面目で紳士な方でした。しかし私には、その真面目さを窮屈に思ってしまい、それ以降連絡を取ることはありませんでした。
Sさんに絞った私は、3回目会うことに。この時は少し遠出して、隣県の水族館まで行きました。
私はまだ3回目だしまさか告白はないよな、と考えていましたが帰りに告白をされました。
まさかが本当になってしまった…Sさんのことを気になっているがまだ付き合うほどで好きではないし、断ったら次は会えないし…と頭をフル回転させ考えました。
私は、気持ちはうれしいけどまだ3回しか会ってなくて、お互いのことまだ全然しらないから時間が欲しいと返事をしました。
これをキープというのでしょう。その後の道中はとても苦痛でした。
彼から次誘うことはないので、私から今度はここに行きたいと提案し彼が断わったらそれまでだな…と思っていました。
彼は私の誘いを受け入れてくれ、4回目会うことに。
そこで私は、付き合うまでに聞きたかったこと、話したいこと全部伝えこの人となら、と思い付き合おうと決めました。
そして、また次回の約束を取り付けた私はそこで言おうと決意し約束の日になりました。
どうやら、Sさんもこの日にリベンジしようと思っていたようで、めでたく私たちは付き合うことに。
交際期間はとても順調で、早い段階から結婚の話が出てきました。
最初は同棲しようという話だったが、両方の親に「同棲するなら結婚したらいいのに」と回答をもらい、二人で話し合いを重ねた結果、付き合って7か月の記念日に晴れて入籍することとなり、結婚1周年を迎えた今11月に新しい命が誕生します。
Pairsで夫に出会えたことは、本当にいいご縁に恵まれたなと思っています。今でも出会った当初のことを思い出しては、2人で笑いあっています。
親世代にはアプリで出会うということは、なかなか理解されないかもしれません。実際に犯罪が起こっていたりもするのも事実です。しかし、出会いのツールとして需要がある今、正しく安全に使用すれば私たちのように素敵なご縁があるかもしれません。